清水建設、プロジェクションマッピングで山岳トンネルの掘削管理


2017年07月17日 02時15分

掘削度合を可視化
清水建設株式会社は7月11日、山岳トンネルのインバート底面の掘削度合をプロジェクションマッピングで可視化するシステムを開発したと発表した。

従来は確認作業をしながら繰り返し掘削
山岳トンネルの地盤を掘削する際には、トンネルの変形や崩落を防ぐため、トンネル上部には鋼製支保工を建て込み、底部にはインバートと呼ばれるコンクリート製の底盤が築かれる。

インバート施工においては、最初にトンネル底部が掘削されるが、計画より掘削の深さが足りないと所定の品質が確保されない。逆に計画より深い場合は余分な掘削土砂が生じるうえコンクリート打設量も増加してしまう。

このため従来は掘削作業を中断して施工用の定規で確認作業を行いながら掘削度が足りない場所を繰り返し掘削していたという。

3次元スキャナとプロジェクターを一体化
今回開発されたシステムは、3次元スキャナとプロジェクターを一体化したもの。

同システムでは、3次元スキャナで取得されたインバートを施工する面の形状データと、設計計画面との差異が、実際の底面上にプロジェクターで色分けして照射される。

これにより作業員は掘削の過不足の値を目で確認することが可能になり、効率的に掘削作業を行うことができる。また、底面形状の確認作業がなくなることで作業の安全性も向上する。

清水建設では今後このシステムを山岳トンネルの現場に導入し、さらにトンネル上半部分の掘削作業への技術開発にも取り組むとしている。


(画像は清水建設ホームページより)


▼外部リンク

清水建設ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2017/2017015.html