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外国から来た職人さんと上手くやっていくために必要な心得_00

外国から来た職人さんと上手くやっていくために必要な心得

2017.10.27

先に取り上げたアダム・ズコーラさんの記事はご覧になりましたか? ズコーラさんのように独立している方は少ないですが、建設現場では近年、海外出身の方をよく目にする機会が増えてきました。留学生の採用を行っている企業も増加傾向にあります。

 

そんな海外の方も日本独自の文化に困惑したり、苦しんだりしていることも多く、私たち日本人にとっては当たり前の考えは海外の方には当たり前のことではないこともあるので、雇用、ともに働くとなった場合、日本と海外、互いの国民性というものを意識する必要があります。

 

それでは、海外の方の特徴を踏まえながら、私たち日本人が持つべき心構えについて考えていきましょう。

 

 

外国人は、日本人よりもハッキリと自分の意見を主張する


日本人は自分の意見を言う時に相手のことを慮(おもんばか)った物言いになる人が多いですが、海外の方は自分の意見を明確に伝えてくる傾向が強いです。

 

例えば、外国人の新人に「朝は8時から仕事が始まるが、8時までに仕事の準備を済ませておくことが基本だぞ。1時間前の朝7時までには現場に入りなさい」と指摘すると、「7時に現場に入るのはおかしいです。規定上8時からのはずです!」と反論されることもあるでしょう。

 

日本語の細かいニュアンスが分からないなど、外国人にとっての言語の壁はあるかもしれませんが、なぜそうしなければならないのか、日本的な仕事の考え方や理由をしっかりと説明してあげる必要はあるでしょう。

 

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前述のカナダ人大工のズゴーラさんも日本で働き始めた頃に、仕事上のコミュニケーションで戸惑うこともあったと話していました。参考にしてみてください。

→記事はコチラ

 

言葉のコミュニケーションが大切


日本人は空気を読み、察した上で行動するのが国民性だと言われています。最近は「忖度(そんたく)」という言葉もメディアを賑わせましたね。ですが海外の方はコミュニケーション、言葉で意思を伝えることが基本であるため、どんなことでも言葉で説明する必要があります。

 

もっとも、海外の方と仕事をする場合、日本語が上手く話せない場合があるので、コミュニケーション方法を考え、丁寧に取らなければなりません。空気を読む、察した行動を望むのであれば、先で述べたようにしっかり理由を説明する必要があります。

 

ただ、考えて動くというのも初めはそう上手くいきません。親身に付き添って教え込むというのが海外の方にとっては働きやすい環境と言えるでしょうか。

 

 

目的・目標を持った人が多い


海外の方は何かしらの目的を持って来日している場合が多いので、目的を果たすため、真面目にバリバリ働く人が少なくありません。

 

下の写真は、かつてサスマガで取り上げた建設職人を養成する『一般社団法人クラフツメンスクール』という学校に通っていたベトナム人の生徒たちが、講座に取り組んでいる様子です。その様子には、現職の大工さんも「優秀です」と太鼓判を押していました。

→記事はコチラ

 

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日本人の間では、建設現場は3Kと言われ、キツくてつらいというイメージを持たれることもありますが、過酷な環境で育った外国人も中にはいるので、そんな人から日本の建設現場を見ると、生まれ育った国の環境に比べると良い方で、建設現場で働くことが苦にならない人も多いのです。

 

しかも、祖国で暮らす家族の生活を少しでも楽にしてあげたい、という気持ちを持っている外国人は、「日本でたくさん稼ぎたい!」という気持ちを強く持っているので、一生懸命に仕事に打ち込んでくれるありがたい存在でもあります。

 

 

海外の方の信仰心にも理解を!


海外の方は何らかの宗教への信仰心が強い人も多いので、「あれができない」、「これは食べられない」といったことも起こります。ですが、そこは無理強いはせずに受け止めることが必要です。彼らにとっては、それはあくまでも自然な行いなので、理解を示してください。

 

現在、日本の建設業界の人手不足の手助けとなっている海外出身者。若手の人材不足の建設業界にとってありがたい存在の彼らと私たち日本人は、力を合わせていくことが今後も必要となるでしょう。

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