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経営理念って必要? カッコつけ過ぎて失敗するとイタい!?_00

経営理念って必要? カッコつけ過ぎて失敗するとイタい!?

2017.04.19

上の画像の文字、読めますか? 意味わかりますか? 年齢・世代によって出来不出来が異なるかもしれませんね。例えば、今日入社した会社に「これが経営理念だ」と教えられたとしたら、「よし、頑張るぞ」という人と、「は?」という人に分かれることでしょう。質問の答えは、読み進めていく中で知ってもらうとして、今回は経営理念の大切さについてお伝えします(※不撓不屈はイタくありません)。

 

「キャン・ユー・スピーク・ジャパニーズ?」な経営理念に注意!!


カッコつけ過ぎ、あるいは想いが強過ぎて、ローンワード[外来語・横文字]を濫[乱]用したり、あまりパーミエーション[浸透]していないディフィカルト[難しい]な言葉や、馴染みのない漢字も綯[な]い交ぜにしたり、もはや「キャン・ユー・スピーク・ジャパニーズ?」と感じてしまうようなコーポレート・フィロソフィー[経営理念]になってしまうと、知覚性言語中枢またはウェルニッケ野[大脳の一部で、他者の言葉を理解するはたらきをする部位/要するにここでは「頭」と言いたいだけ]にそのパンチ・ライン[とっておきのフレーズ]が入ってこないのです。

 

……ね。入って来にくいでしょう?

 

短い言葉でありながら社員を奮起させる強い力を持つのが本来の経営理念。それは、簡単に言えば従業員たちと会社をどのように発展させていきたいのかについての考え方です。会社の方向性を明確にし、社員の判断基準を提示することができます。大企業に限らず、中小企業、もちろん建設業においても、通過点やゴールである経営理念を明確にすることは必要です。

 

ただ、考え方はあっても、それを経営理念として言葉にすることが難しいという方が少なくないのでは? 難しく考えすぎていたり、かっこいい言葉でなければダメだと思い込んでいると、なかなか経営理念を決定することができません。度が過ぎてしまえば、「イタい感じ」に仕上がってしまうので気をつけてください。

 


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経営理念は社員の判断基準となるものなので、働くうえで常に念頭に置けるものがよく、なるべくシンプルでわかりやすいものが望ましいでしょう。「成長追求」、冒頭で質問した「不撓不屈」(ふとうふくつ。どんな困難にあっても決して心がくじけないこと。「―の精神」[goo辞書調べ])も、若手社員には難しかったかもしれませんが、立派な経営理念です。建設業ならば、鉄板の「安全第一」も非常にわかりやすい指針と言えるでしょう。とても秀逸です。

 

主な営業範囲が国内であれば無理に英語を使ってカッコいい経営理念とする必要はなく、簡潔な日本語で構いません。対して、グローバルな会社であれば、外国人の従業員でもすぐに理解し、自分の中に採り入れることができるようにどのような言語にも翻訳しやすいものもいいでしょう。

 

大切なことは社員に伝わる経営理念を設定することです。自社の業界や展望、活動と大きくかけ離れたものであると社員は違和感を抱くので、自社の情報とつながるシンプルな言葉が望ましいでしょう。


 

まずは、自社を知れ!


多くの企業においては、まずその会社がどの業界に属するのか、今後会社としてどのように発展していきたいのか、社員に最も望むことは何かなど自社のことを見つめ直し、その結果に最も適した経営理念を設定しています。

 

自社について知った後、会社の考え方を経営理念として設定するにあたっては、通常「ミッション&バリュー(企業使命)」「ビジョン(経営姿勢)」「カルチャー(行動指針)」の3つを決めているところが多いようです。あるいは、会社が是(正しい)とするものを示す「社是」と会社で守るべき教訓である「社訓」に分けることもあります。

 

ただし、これらは多くの会社で使われている、いわば「経営理念の型」であって、必ずしもこのとおりに作る必要はありません。「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」という『ニトリ』の経営理念(ロマン[志])や「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」という『クックパッド』の経営理念のように、一言でその企業の展望を言い表している経営理念も数多く存在します。大切なのは自社について知り、自社の状況にふさわしい言葉を選ぶことです。

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経営理念は「その会社らしさ」を示す


ここで有名企業の経営理念を見てみましょう。『東京ディズニーリゾート』を運営する『オリエンタルランド』は、企業使命、経営姿勢、行動指針の3つに分けて経営理念としています。たとえば企業使命は「自由でみずみずしい発想を原動力にすばらしい夢と感動ひととしての喜びそしてやすらぎを提供します」となっています。

 

次から次へと新しいエンターテインメントを提供し、子どものみならず大人までも魅了するオリエンタルランドの「らしさ」を見事に表した一文と言えるでしょう。そして、この使命を実現するためにオリエンタルランドが行動指針として「1.探求と開拓 2.自立と挑戦 3.情熱と実行」の3つを掲げています。企業使命とも結びついた、端的でわかりやすい指針です。

 

創業者の口癖は受け継がれる経営理念


もう1つ、清涼飲料や健康食品などで有名な『サントリー』の経営理念をみてみましょう。サントリーもミッション、ビジョン、バリューの3つに分けています。ミッションである「人と自然と響きあう」には、「世界の人々、人々を取り巻く様々な自然環境と響きあいながら、人々のニーズにもとづいた生活文化の豊かな発展と、その存続基盤である地球環境の健全な維持をめざして企業活動に邁進し、真に豊かな社会の実現に貢献する」という到達目標の意味があります。CMなどで耳にしたことのある人も多いでしょう。

 

いくつか例を紹介させてもらいましたが、何らかの良いヒントはありましたか? 今まで掲げてこなかったという企業も、漠然とでも言葉として何をやっていきたいかが頭の中にあるはずです。まだ掲げていないという企業は、参考にしてみてください。

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